神棚の起源について

みなさまのご自宅や、会社、お店に「神棚」はお祀りされていますか?

「神棚とは!?」 自宅や会社などで、神道の神様をお祀りするためのお宮や棚板のことで わかりやすく言うと、一番身近な「MY神社」と言う感じです。

みなさまも、神社にお参りに行くと 慌ただしい日常では中々感じることが出来ない
神聖で明るく清らかな気持ちになりませんか?
それは、神域で神様に手を合わせ
御鏡に向き合う時に、
自然と心が洗われありのままの姿になるからではないでしょうか?

神棚の起源は、日本最古の書物である『古事記』の一説にもあり、
御倉板挙之神(みくらたなのかみ)という御頸珠(みくびたま)を天照大御神が、
棚の上にて崇めたことが原型とされているそうです。

意味は、
(中略)

黄泉の国からかえり、禊をした時に尊い神がお生まれになった
左の目を洗うと天照大御神が、
右の目を洗うと月読命が、
次に鼻を洗うと須佐之男命が生まれ、
伊邪那岐は「私は多くの子を生んだが、最後に三柱の貴い子を得た」と大いに喜びました。
そして首飾りをゆらゆら揺らし、天照大御神に与えて言います。
「そなたは高天の原を治めなさい」
この天照大御神に与えられた首飾りの玉を『御倉板挙之神』といいます。

天照大御神は譲り受けた首飾りを穀倉の棚に安置したのです。
豊かに実った五穀を見守っていただくため、次の年も豊作になるよう祈るため……。

天照大御神や古代人が、自然の恩恵への感謝、皆の幸せを祈ってきた慣習が
今日の日本人の心に受け継がれているということは、とても感慨深いことで
子から孫へと脈々と受け継がれた「日本人の清らかな心」を込めて
皆様のご家庭や、会社、お店へ、神棚を作らせて頂けることはこの上なく幸せなことです。

ご家庭や会社に神棚をお祀りし、朝夕お参りすることで
ご自身の心から氏神様、崇敬神社の神様、
そして最も尊い神様として皇祖神にして日本国民の総氏神であるとされる
伊勢神宮の御祭神「天照大御神」へと心を繋いで
日々を明るく清らかに生き生きと過ごされることをお祈りします。

※神棚をお祀りする場所(神棚の位置)について※

家の中で家族が親しめる明るく綺麗な部屋に祀りましょう。
天井近く、目線より高い位置になるよう「南向きまたは東向き」に設けることが理想です。

トイレと背中合わせの場所や人が出入りするドアの上などは避けましょう。
また、神棚と仏壇は同じ部屋に設置しても大丈夫ですが、向かい合わせにすることは好ましくありません。
ですが、昨今の住宅事情がありますので、場所や方角など、型にとらわれることよりも
神様を敬い大切に想う気持ちが一番大切だと思います。